侵入経路として利用されるセキュリティホール
今日のインターネット経由の攻撃の大部分はドライブバイダウンロード(ユーザーに気付かれないようにブラウザ経由でマルウェアをインストールする手法)で行われます。この種の攻撃は、まず用意されたウェブサイトを通して、サイトを訪れたユーザーのPC内に脆弱性をかかえるプログラムの有無をチェックします。もし攻撃可能な脆弱性があった場合は、ネットのターゲッティング広告がユーザーの興味にマッチングした広告を表示させるように、ユーザーのPC環境にあったエクスプロイト(脆弱性を悪用するプログラム)を忍び込ませるのです。一旦、エクスプロイトがPCに侵入すると、更なるマルウェアがダウンロードされてしまいます。
G DATA の脆弱性対策とは? G DATA はセキュリティ企業として蓄積したノウハウを活かし、高度なExploit対策(脆弱性を悪用するプログラム)を開発しました。プログラムとは、連続する無数の小さなプロセスの集合体です。それぞれのプロセスは順々に処理されていきます。
“相変わらず Flash は Exploit による攻撃の標的となっている。”(出典: G DATA PC Malware Report H2/2015)
Exploit が侵入すると、この一連の処理において、正常でない反応が引き起こされます。すると、プログラムの動作は通常の状態とは全く異なってきます。この状態を検出するため、G DATA の脆弱性対策はメモリテストを実行すると同時に、個々のプログラムの実行を監視して、エクスプロイトによる攻撃から保護します。