現在、コンピュータにかかわる「ウイルス」はかなり広い意味を持っています。ここでは、ごく簡単に、よく登場するウイルスの分類名称について説明します。
セキュリティラボ
ウイルスの分類
3 プラットフォームで見たウイルス発生状況
「コンピュータ」のウイルスについて、これまで概観してきましたが、あくまでもウィンドウズのウイルスについて述べてきました。それは、ウィンドウズのウイルスが圧倒的に多いからです。ウイルス作者は、攻撃先をユーザー数の多いウィンドウズに絞っているのです。その他、狙われているのは、以下のプラットフォームです(ウイルス発生数の多い順)
●ウィンドウズ(Win32)
発生しているウイルスの99%以上を占めています。
●ウェブスクリプト(WebScript)
ジャバ・スクリプト、HTML、フラッシュ/ショックウェーブ、PHPまたはASPに基づいているマルウェアを指します。通常はブラウザ経由で脆弱性を突くマルウェアを意味します。
●スクリプト(Script)
VBS、パール(Perl)、パイソン(Python)またはルビー(Ruby)といったスクリプト言語に書かれているバッチ、シェルスクリプトまたはプログラムです。
●MSIL
ドットネット(.NET)言語で書かれたプログラムをコンパイル変換したもので、プラットフォームやプログラミング言語に依存しないフォーマットです。マルウェア作成者もまた、まさしくこのドットネット環境を悪用する機会が増えています。ドットネットアプリケーションの大部分は、ウィンドウズでホストされているのです。
●NSIS
ウィンアンプ(Winamp)によって使用されるインストールプラットフォームです。これまで目立たなかったのですが、2009年には少し増加が見られました。
●モバイル(Mobile)
J2ME、シンビアン(Symbian)、およびウィンドウズCEのためにマルウェアを含みます。
その他、ユニックス(Unix)やアップル(Apple)のウイルスもごくわずかでありますが発生しています。 アップルのマックOSの新しいマルウェアプログラムは、わずか3つ発見されたにとどまりました。
ニュースなどではマックのウイルスが登場すると大きく話題としてとりあげられますが、ウィンドウズの大量のマルウェア数と比べるならば、その割合は、きわめて少ないと言えます。いずれにせよ、今後も相変わらずウィンドウズが最も狙われることは間違いありません。そしてウイルスの数も大きく減ることはなく、あふれ続けることは確かです。
ただし、ウィンドウズ以外のプラットフォームへの攻撃もまた、油断できません。今は実験段階にあり、今後は攻撃が現実化するおそれがあります。特にアップル、ユニックス、携帯機器関連の数は増加する可能性が高いと思われます。大規模な攻撃が起こることはないものの、特定の組織やユーザーを狙った攻撃など、それぞれのプラットフォームの特性に合わせた攻撃が起こりうるので、それに会わせた事前の対策をすべきでしょう。









